フクジュソウは福を招き長寿をいみすることから、日本人に親しまれている日本原産の多年草で、早春にかわいらしい黄色の花を咲かせる。お椀状に並んだ花弁が太陽光を集めて花を温め虫を呼ぶと言われる。幸福と長寿を意味する縁起の良い草として「元日草」と呼ばれる。新年にナンテンとともに寄せ植えにして、ナンテンが難点に通じることから、「難を転じて福となす」という意味で喜ばれる。
春植物・スプリング エフェメラル
フクジュソウの様に涼しい早春に花をつけ、気温が上がる夏には葉が枯れて球根・地下茎・種子となり地下で厚さをしのぐ草花を春植物と呼び、氷河時代の生き残りと考えられる。スプリング エフェメラルとも言い「春のはかないもの」、「森の妖精」の意味である。角川庭園では、フクジュソウの他にウチリンソウやニリンソウがわずかに植えられていえるが、夏の暑さのためか生育はあまり芳しくない。
福寿草 新年
元日草